英国住宅が出来るまで
〜新築リポート
Part11
第12回「外壁工事-1」

外壁下地のモルタル塗りが終わり、既に堂々たる佇まいです。
ここまで来ると仕上げのハニーストーン貼りがより一層待ち遠しいですね。


イングリッシュオークの玄関ドアも付きました。
本当に味わいがありますね。ブラックアイアンのドアハンドルも良く似合います。
塗装の後、ドアノッカーやその他の飾りも取り付けられる予定です。


勝手口の庇のドアキャノピーは、ダークグリーン色に塗装されました。
ドアの色もお揃いになります。


現場にたくさんのハニーストーンが運ばれてきました。
さすがにすごい量です!
木箱の隙間から優しいハチミツ色が見え隠れ。出番を楽しみに待っています♪


いよいよハニーストーン貼り工事のスタートです!
まずは建物のコーナーと窓周りに整形されたハニーストーンを貼っていきます。


そして、少し後から追いかけるように、メインのラフスリップタイプのハニーストーンを貼っていきます。ちょっと貼っただけでももうワクワクしてきますね!

Y様のコメント
「照明や家具など」

さて、この時期になると我がコテージはほぼ全容を現し、俄然存在感を主張し始めます。
いつの間にか我がコテージは「コテージ大王」に変身を遂げていたのです。
主従の立場が逆転してしまいました。
こりゃー下手なことはできないぞ。

そしていよいよ後半のクライマックスである照明や家具類、備品などの選定に入ります。
照明や家具類がこの家にとって非常に重要な役割を担うことは私にもわかります。
家の雰囲気にマッチしたものを選ばないとコテージ大王の逆鱗に触れることは明白です。
N邸のようにすべてが自然で、調和がとれていて、ホッとするような美しいインテリアが出来るんだろうか?
あのセンスの良さは半端じゃないなー。
しかし真似ばかりするのも失礼だよなー・・・。

照明についてはかなり早い時期にコッツさんからイギリス製品の専門店さんを紹介していただきました。
いきなり難しい宿題を出された小学生のようにドギマギしながら、初めて目にするアンティーク調照明器具の世界に目を瞠ったものです。
「アンティーク調」とはいわゆるリプロのことで、本物のアンティークは一般に高価なものだということも知りました。

家具類も、大王に怒られないためにはやはりアンティーク調しかないと考えました。
しかし、この世界についてもこれまで何の知識も見聞もありません。
とにかくモノを見るしかないとばかり、ネットで海外のアンティーク家具を眺めまくり、遂に東京近郊のアンティーク家具屋さんデビューを飾ったのであります。
いやー結構あるんですねー、こういうお店が!(家具の場合は、ほとんどのお店が本物のアンティークを置いているのですね。)
次の週末には何処の店に行こうかとウキウキするようになってしまいました。
お店に行くと、まるで魚海岸に迷い込んだネコのようにキョロキョロしちゃうのです。

とうとう神奈川県Y市にまで足を伸ばし、関西出張の折には神戸のお店にまで出掛ける始末。
最初はチンプンカンプンだったのが、材質や年代、お値打ちなどが少しは分かるようになりました。(学生時代に勉強もこれくらい熱心にやっていればなー。)
中でも私の興味を引いたのはミラーバックサイドボードです。
もともとどこのお店でもそう沢山置いてあるものではありません。
それでも、ミラーバックにとり憑かれてしまった私が見つけたのは30本くらいでしょうか。
遂にY市のK家具屋さんで大王も気に入ってくれそうなものを見つけ出しました。
それにしても、アンティーク家具屋さんを見るのは楽しいなー。
クセになりそう・・・。

頭の痛いのが家電製品やオーディオ製品の類いです。
こういう製品ときたら、ほとんどがプラスチックやステンレスやアルミに覆われたモダン?デザインですね。
大王がこのテのものを快く思われるわけがない。(ミスマッチの良さを全く認めないほど頑固なお方とは思えませんが)

スピーカーひとつにしても、私が前から持っていたものを居間のキャビネットの上に置こうか(節約になるし)と大王にお伺いをたてたところ、
大王に「この愚か者めが!そんなセコイことしたら特注のキャビネットが台無しになるではないかっ!?」
私「ははーっ、大王様、お、お許しを・・・」

ほとんど大王の奴隷に成り下がってしまっているわたくしメはさっそく秋葉原に走り、大王のご機嫌を損ねないようなスピーカーを探します。
価格ではありません、テイストです問題は。
やっと見つかったのは木目がとても美しいDAVIの製品でした。

サラウンドシステムも検討しましたが、
大王に「このたわけっ!余にはそんなものは似合わんぞ!」
私「ははーっ。」
てなことで、慌てて音質本位のステレオシステムに方向転換です。
アルミ仕上げのものなんか選ぼうものなら、大王に張り倒されそうなので、なるべく真鍮(これなら大王もお許しくださる)に近いゴールド仕立てのM社シリーズに決定。
TVも銀色部分が見えないP社製を採用するといった気の遣いようです。
・・・あぁ疲れる・・・。

冷蔵庫に至っては大王の気に入るデザインなどまったく存在しません。
やっとのことでドアパネルが渋い茶系のものを見つけました。
これなら壁の色とも合うだろう。しかし、
大王「こんなピカピカが余に似合うとでも思ってかっ!冷蔵庫など置くなーっ!」
私「大王様、こればっかりは堪忍してくんろ。このあたりは買い物も不便やし、これ無しでは一家4人が餓死しますによって・・・。」
大王「・・・フム。ならば特に許す。心して目立たすでないぞ!」
(ところが目立つ場所なんだなーこれが)
すべてがこんな具合です。
TVも冷蔵庫もカーテン(ウィリアム・モリス)をかけなければいけない雰囲気です。

家具やオーディオのメーカーのデザイナーさま、ピッカピカの豪華絢爛ではない地味ぃーなデザインの製品があってもいいのではないでしょうか?
なんで似かよったデザインが多いのでしょう?
オプションでマット調の塗装仕上げなんてのがあったらどんなにいいでしょう!


Y、日本縦断厳選ツアー本当にお疲れ様でした!
こんなに夢中になって戴けて、コテージ大王様もきっとさぞかしお喜びでしょう!
私たちもYこだわりの逸品達を拝見するのが今から非常に楽しみで、
完成の待ち遠しさがまたまた倍増してしまいました。
それにしても、面白いですね〜!どうも有難うございます!
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