英国住宅が出来るまで 〜新築リポートPart11〜

第3回「仕様」

さて、Y様邸の主な内外装仕様材をご紹介致します。 イギリス・コッツウォルズのスタイルのハニーストーンのお家をベースに、 たくさんのイギリス建材にて素敵な味付けを加えていきます。 寝室、リビング、書斎、パウダールームにお選びになったイギリス製壁紙、 淡いイエロートーンのフラッグストーンを敷き詰めたコンサバトリー、 アールの曲線を描いたコンテンポラリースタイルのイングリッシュキッチン、 柄入りタイル、イングリッシュフローリングなどなど盛りだくさんです。 そしてもちろん、外壁はハニーストーンです。 現地から移築したかのような本格的なコッツウォルズの家を実現致します。

構造 2 x 6工法） 外壁に140mmの高性能断熱材。 外壁 ハニーストーン コッツウォルズ地方特産のハチミツ色の石 勝手口庇 ドアキャノピー コテージに似合う木製の庇 コンサバトリー ヴィクトリアンスタイル リビングに併設したイギリス製サンルーム 玄関ドア イングリッシュ コテージドア 厚さ44mmのイングリッシュオークの玄関ドア。 ドア ハンドル レバーハンドル 玄関はブラックアイアン、内部は真鍮を使用。 床 イングリッシュオーク フローリング 厚さ20mm、幅140mmのイングリッシュオーク材を使用した無垢フローリング。 フラッグストーン 優しい淡いイエローの床石。 壁 AEP（ペンキ仕上げ） 微妙な色使いにこだわったペンキ仕上げ。 英国製壁紙 英国の「ウィリアムモリス」と「サンダーソン」の壁紙を各お部屋に使用。 キッチン イングリッシュ キッチン イギリスの有名塗料メーカーとのコラボレーションによるイギリス製キャビネット。 キッチンタイル イギリス製素焼き柄入りタイル。 パウダー ルーム 英国製洗面台 マホガニー色の格調高い英国製洗面台。 その他 英国製小物など Y様のコメント 「本設計の打合せ」 一軒の家が建つまでにはいくつかの「山場」があります。 間取りが決まり外観が絵になってきてドキドキしているところに、追い討ちをかけるようにコッツさんが「次は本設計のお打合せに伺います。」と言ってきました。 窓やドアの位置、建具や金具の確認、照明の位置・・・。 このステージで何よりも胸躍るのは、カラースキームと壁紙の検討です。 「山場」です。 ドキドキにワクワクが加わります。 コッツさんが持参したのは塗装の色見本と布張りの分厚い壁紙の見本帳でした。 いずれもイギリスのオリジナルで、特にクロスの見本帳はウィリアム・モリスではないか！　サンダーソンもあるぞ！ 名前はおぼろげに知ってはいましたが、実物を見るのは初めてです。 イギリスの伝統的なこれらのデザインの多くはこれまで見たこともないようなもので、古き佳き時代の雰囲気が滲み出ています。 「こんな壁紙が似合う家になるんだ！！」 Nさん邸の壁紙を見てのけぞっていた私たちにもチャンス到来です。 とはいえ、これまでロンドンには数回行ったことがあるものの、イギリス住宅について何の知識も見聞もない私たちです。 サンプルを前にして「へぇー？」だとか「ふーん・・・」だとか言っている私たちに、コッツさんはふたりがかりで実に適切なアドバイスをして下さいました。 コッツさん、センスいいねー！ 仕事柄、私はカラーコーディネーションには少々関心がありますが、歳とともに（ワインの好み同様）好みがかなり狭まってきているので、その点でもおふたりのセンスの良さに大いに助けられました。 壁の色や柄は、部屋の雰囲気をおおきく左右します。 どの壁を塗装にし、何処をクロスにするか、これも大問題。 どうせ本格的なイギリス風は無理だ、でも「なんちゃってイギリス風」は避けたい、コテージなんだから少し遊びが欲しい、などといろいろな思いが錯綜します。 ついにネット上でイギリスの壁紙のサイトを探し出す一方、有名なクロスやカーテン地の販売会社に出掛けて行き、見本帳を片っ端から見せてもらう始末です。 （そういえば昔から一夜漬けが得意だったなー・・・。） 天井や壁やドアの塗装色に準じて、建具の色もコッツさんと相談しつつ決まりました。 ちょっと大胆にしてみました。 コッツさんも首をかしげています。　少し挫けそうになります。 夜、ベッドに横になると、目の前で壁紙の柄やペンキの色がぐるぐる回り出します。 ・・・・・「本当にあれでよかったんだろうなー？？」

色を扱われるお仕事のご経営者様であるY様、色・壁紙選びへのご興味の深さはもちろん、そのセンスも素晴らしく、私たちが口を挟むまでも無く、非常に楽しみながら決めて下さいました。 コメントにもあるように、壁紙に関してはそれはそれは沢山のサンプルをご覧になられ、ついにはインターネットの海外インテリアサイトもご参考になりながらの大イベントだったようです。お疲れ様でした！ お打合せ中、「息子の部屋もバラ柄にしちゃうわ！」 なんて少々ドキドキする奥様の楽しい発言もございましたが、どのお部屋もそれぞれの個性と魅力があって、仕上がりが本当に楽しみです。 （決して首はかしげておりませんのでご安心下さい！）

BACK NEXT

コッツワールドの設計にご興味のある方は 「デザイン・設計」のページを御覧下さい。

有限会社コッツワールド 154-0001 東京都世田谷区池尻2-7-10 1F TEL: 03-5433-9292 FAX: 03-5433-9293 E-mail: sales@cotsworld.com TOP PAGE