英国住宅が出来るまで
〜新築リポート
Part16
第5回「建て方工事」

基礎の天端に防湿フィルムを敷き、土台を施工していきます。


背の高い床根太材を406mmピッチで細かく組み、頑丈な床を作ります。
そして、部材間には厚さ75mmの分厚い硬質ウレタン系断熱材を
隙間無く入れます。
この上に合板でフタをし、1階床組の完成となります。



次は壁の製作です。
壁もまた、406mmピッチで部材を密に組んでいきます。
開口部の上部には、荷重に合せてサイズを指定したまぐさ材が施工され、
頑丈な壁が出来上がります。


2階の床、壁も同様の構造でしっかりと組んでいきます。


2階天井の根太組みに進んでいます。
大工さんの眺めも良いのでしょうね!


だいぶ形になってきました!
外壁には骨組みの外側に合板が貼られ、面構造の強度を高めます。
この時点で既に頑強さが伝わってきます!

O様のコメント
「建て方工事」

その日、現場では、大工さんがお一人で作業されていました。
すでに一階根太の上の床張りが終わっていて、
一人で片付けてしまったとの事。
大工さんはすごい!!と感心しつつ、さっそく質問開始です。
断熱材や根太は、通常よりもサイズアップしたものを使用している事など、
いろいろと教えて頂きました。

数日後、あっと言う間に小屋裏部分まで組立てられると、
「今しか見られない景色を見ます?」
と大工さんに梯子を掛けて貰い、屋根のない小屋裏へ上ります。
思ったとおりの良い景色で、屋根に窓がないかと本気で考えてしまいました。

そして、建て方工事、最後の週末が来ました。
木のいい香りがして、天井根太が等間隔に綺麗に並んでいます。
天気も良く、ガラスのない窓から、心地良い風と少しの日差しが入ってくると、やっぱりリビングは狭かったかなと思いながらも、テーブルやソファーをどうやって置こうか、メジャー片手に「向きは縦がいいね」などとイメージを膨らませながら時間を過ごします。

そして、建て方工事の大工さんとは、この日が最後のお別れです。
とにかく手際の良い親切な方で、週末、現場へ行くのが楽しみになっていたので残念です。
いろんな方にお会いして、いろんなお話が出来る。
これも家造りの楽しみの一つですね。


O様、またまた現場を楽しまれているコメントを戴けて嬉しいです。
職人気質で、いつもは寡黙なタイプの大工さんなのですが、
色々とお話されていらしたのですね!
きっとO様の好奇心と期待感いっぱいのご様子に、
大工さんも喜ばれたのでしょう♪
これからの造作工事では、また新たな職人さん達との出会いがあります。
今後も是非楽しみながら現場にいらして下さい!
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