〜新築リポートPart5〜
| O様のコメント 「出会い」 果たして予算に合うのか？ と思いつつ、恐る恐るメールを出してみたところ、「ぜひ一度お話を」という快いお返事。 早速事務所に伺いました。 このとき妻が持参したのが、イギリス湖水地方にあるDove Cottageの絵が描かれたコースター。  なにせ、実物を見たこともないわけなので、あくまで「イメージ」に過ぎないのですが、素朴で自然、シンプルな感じが、欲しい家のイメージのサンプルだったのです。 妻は、新しい家で趣味の紅茶屋をやりたいという願望も持っていました。 初対面の打合せから、ざっくばらんに色々な話ができたのも、とても好印象で、ぜひここにお任せしたいと思ったのでした。 |
O様が見せて下さったコースターをみてビックリ！
そのイメージ図とは、イギリスの有名な詩人ウィリアム・ワーズワースの住んでいた家「ダヴコテージ」だったのです。
ダヴコテージはイギリスの湖水地方に建っています。
この地方特有のカンブリアストーンと塗り壁とのコンビネーションが、
潔いほどシンプルながらも深みのある独特の佇まいです。
と言うわけで、このダヴコテージのエッセンスをふんだんに盛り込んだお家をご提案させて戴きました。
基礎部分とテラスの立ち上がりの壁には、本場のカンブリアストーンを貼り、玄関のポーチ屋根にもカンブリア・スレートを葺きます。
壁は清潔感のある白い石灰塗り壁で、深いブルーグレー色のカンブリアストーンとのコントラストを楽しみます。
煙突の上のチムニーポットや、このお家の顔となる東面のメインの窓もダヴコテージのとおり、斜め格子を特注することによって再現致します。
1階のほとんどの床と、外のテラス、駐車スペースもブルーグレーの石畳で統一しました。
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| EAST SIDE ELEVATION |
SOUTH SIDE ELEVATION |
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| CAMBRIA STONE HOUSE | CUMBRIA STONE |
とても硬く、独特の角ばった表情が特徴的です。
"Dove Cottage" in Grasmere
| O様のコメント 「設計・・・理想と現実の狭間で」 設計の依頼にあたり、具体的な要望として、私は無謀にも「ガレージ（屋内車庫）」というリクエストをしました。 色々な趣味のことが出来る「作業場」が欲しかったのです。 （とはいえ、土地の大きさから、さすがに車庫となるガレージはムリとわかりましたが。） 初回の打合せのとき、できるできないに関わらず、なるべく「こんなふうにしたい」ことを伝えようと思いました。 数週間ほどして上がってきたデザインを見たときは、正直驚きでした。 私たちの漠然とした、無理難題のリクエストが、かなりのレベルで実現されていたからです。 見た目のイメージは、まさにDove Cottage。 白い壁に、グレーの屋根と、これまたブルーグレーのカンブリアストーンを貼ったテラスが、シンプルでありながら、印象的なたたずまいとなっているイラストでした。 聞いたところでは、一度かなり進めたプランを、実際に土地を見に行った後にすべて捨て、初めからデザインし直されたとか。 周りがどんな感じなのか、テラスに座ったとき、どんな風景が見えるか、なども考えて下さったとのことで、嬉しかったですね。 全体的に「イメージ通り」で、二人とも気に入りました！！ 「ガレージ」については、色々ご苦労かけましたが、結局思い描くイメージの実現はムリとわかったので、すっぱり諦め、作業場となる書斎を充実させることにしました。 やはり、実際に図面ができてくると、理想と現実とをどこで折り合いをつけるかが見えてくる、という感じです。 |
気に入って戴けて、私たちも大変うれしいです！
書斎のプランニングはご主人様がされたと言っても過言では無いほど、
造り付けの本棚や机など、じっくりとこだわられたお部屋になっています。
設計をしながら、改めて感じたことは、
あのお土地をお選びになって大正解だなぁという点です。
目の前が公園で眺めも良く、一番奥でとっても落ち着きがありますよね。
この環境を生かしたプランニングを心がけました。
カンブリアストーンの塀の奥に設けた石敷きのテラスでは、
他からの視線を気にせずに、景色を楽しみながらくつろいで戴けます。
お土地との間にある公園の植栽も程よい緩衝材になって、
静かな隠れ家のような魅力がさらに高まってくれそうですね！
シンプルな外観に緑や花々がさぞかし似合うことと思います。
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「デザイン・設計」のページを御覧下さい。
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