TOPICS Vol.3
トピックス

英国住宅の魅力や英国らしさのポイントをもっと知りたい方にお薦めのコーナーです。
新築やリフォームのアイデアに、またはご自身のちょっとした豆知識としてご参考になさって下さい。



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石膏製シーリングメダリオン



石膏製アーチ・アンド・コーベル
★第30
「石膏モールディング」


イギリスでは、木製のモールディングのほかに、石膏でできたモールディングも、昔から多用されてきました。
石膏でできたモールディングは、型に石膏を流し込んで製作するため、木製のモールディングよりも、精密で凝ったデザインのモールディングを作り上げることが可能です。
そして何より、独特のやわらかな質感は石膏ならではの魅力です。
実際に触れてみなくとも、その優美な装飾の端々から、また、優しく美しい陰影から、石膏素材のしっとりとした肌触りを感じることが出来ます。
一方、この伝統ある本物の装飾を、真似て作られたものもあります。
ポリスチレンやポリウレタン製のモールディングです。
これらは軽量で安価ですが、残念ながら、石膏製のモールディングの魅力には到底かなわず、むしろせっかくの空間をチープにさえ見せてしまいます。
装飾は、ただ加えれば良いのではありません。
本当にこだわりのある逸品を飾るからこそ、年月を経て尚、価値や味わいが増すのです。




★第29
「オークパネリング」


イギリスのマナーハウスやホテル、古い家などへ訪れると、オークの板材で出来た、こんな重厚な壁の装飾を度々見かけます。
この壁の仕上げを
Panelling(パネリング)と呼びます。
 パネリングは中世の時代から登場し、シンプルな縦と横の組み合わせもあれば、彫刻が施されているものもあります。
また、腰下だけのパネリングや、天井いっぱいまでのパネリングまで、バリエーションも様々です。
 現代、これを再現するのはなかなか手間のかかることですが、イギリスらしさを演出する仕上げのひとつだと思います。
何より、壁一面のオーク材に包まれる贅沢な味わいも大きな魅力です。
書斎や応接間など、落ち着いた趣ある空間を演出されたいお部屋に是非お薦めです。




★第28
「シャーロックホームズ博物館」


 映画・小説・漫画等でお馴染みの名探偵シャーロックホームズは、ロンドンのベイカーストリート221b番地に住んでいたとされています。
実際にこの場所へ行ってみると、シャーロックホームズの博物館があり、一般公開されています。
内部はシャーロックホームズがいた時代と生活がリアルに感じられる、ヴィクトリアンスタイルの館となっており、インテリアにご興味のある方は必見です。
上階では、登場人物にも会えるかも・・・一緒に記念撮影をされてみてはいかがでしょうか。
詳しくは下記ウェブサイトをご覧下さい。

http://www.sherlock-holmes.co.uk



★第
27
「チムニーポット」


 イギリスの家々の共通アイテムとして挙げられる煙突。素材の多くはブリックですが、そのデザインバリエーションは様々です。
シンプルな四角い形のものから八角形のもの、何段にも重なったもの、ソフトクリームのようにねじれたもの、柄模様の入ったもの等々、本当に多様です。
 その煙突の先端にちょこんと乗った素焼きのパイプに見覚えは?
「チムニーポット」と呼ばれ、素焼きのテラコッタで出来ています。
建築デザインの華やかな19世紀がその最盛期で、ヴィクトリアンテイストの魅力的なデザインのものも多く見られます。そのせいか、使わなくなったチムニーポットが、写真のように花や緑の鉢として再利用をされている場面に良く出会います。
素敵なアイデアですね。




(写真上)ハニーストーン
(写真下)コッツウォルドストーン
★第26
「ハニーストーン」


最近、「コッツワールドさんのハニーストーンはどうしてあんなにきれいなハチミツ色なんですか。」「ハニーストーンでも色々種類があるのですか。」といったようなご質問を多数戴きます。
それもそのはず。これには秘密があるのですから・・・。
そもそもイギリスのコッツウォルズ地方で採れるライムストーン(石灰石)を「コッツウォルドストーン」と呼びます。
その中でもコッツウォルズ地方のほぼ中心を南北に走っているA429号線道路を挟んで西側のエリアでハチミツ色の石が採れます。(写真上)
反対に東側のエリアではベージュやライトブラウンやグレーがかったコッツウォルドストーンが採石されます。(写真下)
コッツワールドは、このコッツウォルズの西部でしか採れない濃厚なハチミツ色の石のみを厳選し、親しみを込めて「ハニーストーン」と呼んでいるというわけなのです。


★第25
「ジョージアンスタイル」


ちょっと複雑なイギリスの様式スタイルの中でも、この名前には聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
主に18世紀の建築スタイルで、シンメトリー(左右対称)を基本とした洗練されたデザインが特徴です。
ペディメント(三角形の切妻壁)やピラスター(付け柱)等ルネッサンスの影響を受けた古典的な装飾要素を多く含んでおり、シンプルながらも厳粛な重厚感を感じさせる点が日本人にも受けるようです。
では、このスタイルで家を建てる際のポイントを少しだけ・・・
窓はこの頃に開発されたダブルハング窓(上げ下げ窓)<*イギリスではスライディング・サッシュ・ウィンドウと呼びます>、玄関ドアは6枚パネル、さらには壺(つぼ)型のドアノッカー等も非常にジョージアンらしいアイテムです。


★第
24
「イギリスの親柱」


「イギリスらしいデザイン」を形容する言葉として「重厚感のある」「力強い」「職人気質を感じさせる」などが良く使われますが、アンティーク家具はもちろん、イギリスの階段柱もまたこの特徴を備えています。
中でも一番下の親柱は太くどっしりと構え、家具のように精密な彫刻が施されているものも少なくありません。
各時代によってデザインこそ違っても、その存在感と手の込んだ造りはいつもイギリスらしさをたたえています。
この写真の親柱もまさに「力強く美しい」イギリスらしい親柱です。
残念なことに今では同じものを製作することの出来る技術を持つ職人はほんの一握りで、一層貴重な存在となっています。



★第
23
「ハニーストーンの小砂利」


イギリス・コッツォルズ地方へ行くと、多くの旅行者がハチミツ色の景色に魅了されてしまいます。
ところで、あの美しい景色を構成しているのはハチミツ色の建物達だけなのでしょうか?
他にも名脇役がいるのです!
ハニーストーンの建物を更に惹きたてるハチミツ色の小砂利

”Cotswold Chipping
(コッツウォルド・チッピング)”です。
コッツウォルド・チッピングは、車道、小道、庭、駐車場などいろいろな場所で効果的に使われています。「手入れの要らない庭造り」の力強いサポーターでもあるそうです。
もちろん、素材はあのハニーストーンですから、マットな優しい質感や陽の光をたっぷり含んだような色味は、木々の緑や花々との相性も言うことなしです。


★第
22
「絵と鏡」


日本ではあまり見かけ無い装飾テクニックですが、イギリスではリビング、ダイニング、寝室、そしてバスルームにまで素敵な額縁に入った絵や、装飾の美しい鏡が沢山飾られているのを目にする機会が多くあります。
どの額縁もお揃いではなく、大きさもまちまちで、一見適当に並べたようにも見えるのですが、見れば見るほどオーナーの個性やセンス、思い入れがじわじわと伝わってきます。
まさに年季の入った芸術品です。
決して一昼夜にして出来上がるものでは無く、同じものは他の誰にも真似出来ないものだけに、その価値は絶大です。
少しづつ、本当に気に入ったものだけを厳選していきながらコツコツとつくりあげていきたいものです。




★第
21
「カーペットの魅力」


欧米の住宅というと「フローリングの床」のイメージが強いようですが、イギリスではカーペットも非常に多く使われています。
重厚感や厳格さを演出したい空間であれば、ダークブラウンに塗られたオークフローリングの床を迷わずお薦めするのですが、寝室や廊下・ホールなどちょっとリラックスしたいプライベートな空間でしたら、イギリス製のカーペットもぜひ選択肢に入れて戴きたいと思います。
肉厚でふかふかで色味も柄も独特の深みがあり、しつこいようですがやはりイギリスのカーペットに使われている色や柄は、一段階スモーキーでどこか渋いのが魅力です。
可愛らしい小花柄のカーペットさえシックなインテリアによく映えるから不思議です。

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